桜の名を持つこの地に誓う
本日は2019年度の最終日でした。
いよいよ明日からは新年度が幕を開けます。
社会情勢としては、節目を祝うような余裕も許されない昨今ですが、それでも私はこういった区切りを大事にしたいと思っています。
本日はそんな区切りに合わせてご報告を1つ。
私、mr@pは本日より新たにVervetRose担当を名乗ることに致しました。
多くの担当アイドルがいる気の多いPであり、至らぬ点も多数あると思いますが、先達の皆々様、末席に連なることをお許しください。
新たな物語が始まってから1年と少し、今回の決断に当たって、一番の決め手となったのは、2人の登場1周年に合わせて、自分の心を整理したことでした。
下の記事は、整理したことを形にしたものです。(あんまり整ってはいませんが)
この中でも書いたように、登場当時から千夜ちゃんはかなりツボでした。
そのため、登場直後から担当を名乗ろうかと思う機会も多かったのですが、なんとなく自分の中で決定打がなく、見送ってきました。
担当を名乗らなかった裏には、自分のキャパシティをオーバーすることへの懸念や、言い方は悪いのですが、登場時に2人を襲った逆風に対する怒りや判官びいきに近いものが自分を動かしていたことも要因として挙げられます。
ただ、決断できなかったことについてはそれらが理由ではなく、上の事柄とは別で自分の中に不思議な引っかかりが残っていました。
この"なんとなく"の原因がどこにあるのか、ずっと自分でもわからなかったのですが、VervetRoseの1年を振り返った結果、答えが見えてきました。
それは、ちとせの存在です。
千夜個人は大好きですし、彼女の持つ様々なモノ自体を魅力的にも思っていますが、それ以上に私はちとせと千夜だからこその過去や未来、主従だけでは言い表せない強い信頼と深い親愛による空気感に惚れたのです。
それに気づいた時、自然と自分のとるべき道が見えました。
その結果、これまでのようにアイドル個人の担当を名乗るのではなく、ユニットの担当を名乗ろうと決めたのです。
言葉をまとめきれなかったため、1周年の時には書かなかったのですが、私の中でのちとせの印象の変化について、この場を使って書き加えたいと思います。
ちとせは「Fascinate」のコミュの中で、これまで欲しいものは大抵手に入れることができた、みたいなことを言ってるんです。
でも、なんでも手に入るはずの彼女は自らの未来を手に入れることができませんし、一番大事にしているかわいいかわいい千夜ちゃんを解放したいという自分の望みを叶えることができずにいました。
このカタチに気付いた時、ちとせって不器用だなという印象を抱いたんです。
表現として不器用は正しくないと思いますが、これは私がその時に感じたことをそのまま言葉にしました。
もっと正しい表現で語れば、自分が強く望むほど手が届かない姿、人生の持つ残酷でどうしようもない現実から人間らしさを感じたのです。
面白いものですね、物語の中では吸血鬼固有の能力である魅了のような形でプロデューサーと出会ったちとせですが、私は人間らしい誰もが抱えうる葛藤に魅せられたのですから。
2人の形は変わり始めています。
それは千夜が変わったからであり、ちとせも変わったから。
そんな2人による物語は、これからどんな展開をしていくのでしょうか。
これを書くのは1ヶ月ぶり2度目となりますが、私はこれからのVervetRoseについて、ちとせがちとせらしくあり、千夜が千夜らしくあることで生まれる物語を楽しみにしています。
先月と違うのは、このことを書く私の心境です。
私が見守るだけの存在であることはこれまでもこれからも変わりませんが、薔薇の花束を眺めるだけの存在ではなく、ベルベットのようにやさしい包装紙の外から支えられる存在になりたいものですね。
今回のタイトルにある、”桜の名を持つ地”。
これはVervetRoseの2人とも縁のある場所です。
それがここ。
ありがとう鹿児島
— mr@p🌹 (@kanashiburin) March 21, 2020
必ずまた帰ってきます🌹 pic.twitter.com/kYbbqpqzAq
モバマスでは鹿児島エリアのボスとして登場した2人。
私にとって大事な鹿児島の地が2人の出発点になったことは、エリア追加当時から不思議な縁を感じずにはいられませんでした。
そして生活の側にあって、鹿児島での生活を象徴する存在だったのが桜島です。
先日鹿児島を訪れた時、桜島を見ながら担当を名乗ると決めました。
唐突に話が変わったように感じられるかもしれませんが、2人が同時に描かれた中で一番好きなのは、ちとせの恒常SSR特訓前です。
儚い美しさ、桜はちとせを象徴するかのような存在だと思います。
アイドル黒埼ちとせとしては薔薇ですけどね。
桜島の名前の由来は色々とあって定かではないみたいですが、火や灰を噴く桜島に桜って名前がつけられているのは面白いですよね。
桜島を見ながら担当宣言をした理由の1つには、このちとせの1枚が特別好きだからという理由もありました。
今年も桜の季節です。
のんびりとした花見もできない今日この頃ですが、1人静かに夜の桜を眺めながら歩くくらいは許されます。
夜の散歩が好きなちとせも、春はきっと夜桜をみながら月の下を歩くんじゃないでしょうか。
これから私が見る桜は、きっとこれまでよりも綺麗に、そしてなおさら儚く見えることでしょう。