カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

U149第25話 第3芸能課⑦感想 アイドル達もプロデューサーもまだまだこれから

近日中とは一体…。つくづく自分に嫌気が差します。

 

今回の25話は第3芸能課全体のお話に再び一区切りとなる回。鴨川ロケ編の総括もしたいなと思います。

 

前回、臨時ロケ地のロシア人上陸の地へと着いた一行。今回はその撮影のシーンを表紙のみで終わらせ、民宿へ。よく放映に耐えうる画が撮れましたね…。まぁ、映像としてはロケ地を探している時の映像で十分撮れ高はあったんじゃないでしょうか。

 

さて、民宿へついた第3芸能課の面々は午前中にプロデューサーと約束したアクアランドを楽しみにしていました。

しかし、予定外に撮影終わりが遅くなってしまったため、今から行ってももう閉園時間。翌日もスケジュールの中で行く時間はとれそうもなく、約束は流れてしまいました。

代案として、海で1時間だけ遊ぶことになります。ここでの様子が鴨川ロケ編に入る前の特別イラストだったんですね。この遊んでいる様子も見てみたい。

 

夕食も終え、翌日の打ち合わせに臨もうとするプロデューサー。しかし、日中の自分の行動が空回り気味だったこともあり、浮かない表情をしています。

そんな中、アイドル達が今日のことについて話している姿を見て、つい隠れてしまいます。この日は1日中自分自身で歯痒さを覚えながらやっていましたし、約束を守ることができなかったことによる負い目もあったのでしょう。

話していたのは、千枝ちゃん、梨沙、桃華、ありすの4人。この4人は、第24話で大人2人がファンとアイドルについて話した時に、それぞれ個別で反応のコマがありました。

あの言葉を受けて、自分がまだまだだと思い知ったと言うありす。その言葉を聞いてプロデューサーは自分自身の無力さを責めます。

ただ、ありす達は前を向いてました。今日経験したのだから、次はもっとうまくできるはず、と。梨沙も桃華もそれに同意します。

ここのコマは印象的ですよねぇ。


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このやりとりを聞いたプロデューサーは改めて前を向き、今自分ができることへと向かいました。

 

話していた4人以外は部屋で遊んでいたようです。まくら投げも一区切り、トランプやウノはバスの中でも遊んでいますし、ヒマを持て余しています。お仕事とはいえ、せっかくの旅行ですしね。そう言うのもよくわかります。

コンビニまで行くにも車が必要なので、打ち合わせ中のプロデューサーに頼みに行こうとする面々。

そんな中で、みりあちゃんが昼間のプロデューサーの様子について思い出します。24話の中で、桃華とみりあちゃんの2人はプロデューサーが落ち込んでいる様子に気付いていました。

メンバーがあまり気に留めない中、食堂を覗いたところ、真剣な打ち合わせ中の様子。ディレクターとスタッフが映像を選んでいる姿を見て、どんな映像が使われるのか、不安を覚えます。わかる限りでのディレクターは「誤答を増やして」くらいのディレクションはありませんでしたが、ありすの反応を見る限りは他にも大変な振りがあったようです。

しかし、それを振り払ったのはプロデューサー。プロデューサーである自分が自信を持って推せると、自然な表情の映像を推薦します。ディレクターもその意見を取り入れながら映像の構成を進めていました。

 

そんな姿を見たアイドル達は、お仕事の邪魔にならないように退散。お出かけは諦め、布団を並べることにしました。

その最中に小春ちゃんが、昼間にシュガハさんと美優さんが自分達のプロデューサーについて話していたことを思い出します。その話を聞いて、これまでにプロデューサーと重ねてきたお仕事を思い出すアイドル達。それは、プロデューサーが自分達のために頑張ってきたことの証でもあります。

遊園地での奮闘、リーダーとしての信頼、バックダンサーでの苦戦、もちろん今日の奮闘も、そして写真撮影での対話。これまでにそれぞれが色々なプロデューサーの姿を見てきました。

プロデューサーも頑張ってくれている、だからこそ楽しくこの1日を終えたいと言うみりあちゃん。この子はずっと楽しいことを大事にしていますよね。本当に太陽みたい。

 

一方、打ち合わせを終えたプロデューサー。彼も、色々な我慢をさせたアイドル達に、1日を楽しい思い出で終わらせたいと思っていました。

アイドル達とプロデューサー。それぞれが同じ提案を同時にします。

花火をやりたい、と。

 

砂浜で花火に興じるみんな。その中には、この日が初めてのお仕事だった千佳ちゃんの笑顔もありました。おしごとが楽しかったというその笑顔はキラキラしています。

そして、今日は色々と勉強になったというプロデューサー。それに対し、ありすは自分達もだと言います。

「みんなで一歩ずつ前へ」

第3芸能課はまだまだこれからたくさん進んでいけます。

 

 

と締めくくられた第3芸能課鴨川ロケ編。

それぞれの話がいくつか終わり、新たなメンバーが加わっての今回。これまでに積み重ねてきたことや、アイドルとプロデューサーがお互いにその姿を見て前へと向かう展開は王道で、心が温まりました。この短い期間でも思い出って大きいものですね。

 

 

ここからは少しキャラ毎にも色々書いていきます。

 

まずはプロデューサー。

初めて自らが憧れる大人なアイドル達とのお仕事となった今回。本人は緊張もあってか、その憧れの存在とはあまり喋れなかったみたいですね。

彼にとっても初めてのTVロケ、たくさんの歯痒い想いを抱えながらも、その度に悩みながら、アイドル達が頑張れるように尽力していました。チーム分けもその1つで、個人的にチーム分けはほとんどベストに近いと思います。バランスぴったりでしょう。

誤答を増やして欲しい、と言われての対応は自分にとって新たな視点での回答で、参考にできたらなと思います。「頑張る方向を変える」っていい表現ですね。最後の花火についても、ロケが始まる前から、アイドル達が楽しめるようにと思って用意したものでしょう。すごくU149Pらしい。

本人が頑張り屋な分、できないことやアクシデントを自分1人で背負いがちなのは変わりません。きっとそれは良いところだと思いますし、誠実な姿勢にも繋がっているのでしょう。

アイドルだけでなく、彼もこれからまだまだ成長していくんでしょうね。

 

続いては今回から登場の千佳ちゃん。

これまでは両親からの許可が出ずにお仕事に参加できませんでした。この許可が下りたのも、プロデューサーが頑張った成果の1つでしょう。

初めてのお仕事、積極的に楽しめていたんじゃないかなと思います。ロケ地探しでは真っ先に一緒に行くと言い出しましたし、9歳組の中でも特に子供らしさが目立っていたと思います。今回はそれが良い方向にいきましたね。ラブリーチカも出ましたし、今後個人回でこの辺りの掘り下げもあるんでしょうか。

そして上でも書きましたけど、花火の時の笑顔は本当に良かったです。

 

千佳ちゃんと同じ9歳組として、その初めてのお仕事を成功させようと張り切っていた薫&仁奈コンビ。バスの席配置でも2人ではさむ形に座っていましたし、今回はこの3人が基本的にずっと一緒にいたようなイメージです。千佳ちゃんにも喜んでもらえて、良かったなと思います。

2人なりに楽しみながらではありましたが、表情に出ちゃうところはどうしてもありますよね。千佳ちゃんもそうですが、この辺りは9歳組の良いところにもつながるので、なかなか難しいところではあります。

 

みりあちゃんは、リアクションとしては9歳組に近い時もありますけど、お姉ちゃんらしく周りが見えています。今回のプロデューサーの様子にも気が付いていましたし、誕生寺でのクイズではどう答えようか迷っていました。あれはフォローに回れる晴ちんがすごい。

大富豪や花火の提案など、みんなの先に立って動くことも多いですね。口調的に、布団を敷く提案をしたのもみりあっぽいです。自然体な中で人のことも良く見えているので、結構リーダー役にも向いているのかもしれません。

 

みりあちゃんと一緒に9歳組によく声をかけていたのが晴ちん。2人はまるで9歳組のお姉さんみたいですね。晴ちんはお兄さんっぽさもありますけど。

ざっと見ていると、一番色々な相手と会話しているのはこの子だと思います。同学年とも年下の子ともフラットに話していますし、一歩引いたところで物事が見えているように思います。この辺りは梨沙やありすに無いところですよね。

一歩引いた目線ってのはアイドルに対する姿勢に起因するところも大きいと思うので、それが今後どうなっていくのかは気になります。

 

前回リーダーを務めたこともあってか、みんなに声を掛けるシーンもあった千枝ちゃん。バスの中でしたし、控えめではありましたけどね。

今回は大人な2人に憧れる姿勢が見えました。これはゲーム内での千枝ちゃんもそうですね。ありす達6年生3人の憧れ方はアイドルの姿勢という面が強いですが、千枝ちゃんは大人として、お姉さんとして憧れているフシが見えたように思います。

春ちゃんと一緒にいることが多いですけど、今回は桃華との会話シーンもかなり多かったですね。

 

春ちゃんはホント笑顔が素敵です。基本的にどんな時もニコニコしています。一番印象的なのは誕生寺でもずっと笑顔だったところですね。あの自然体でいられるところは大きな強みです。まだ本人はそのマイペースさをあんまり前向きにはとらえていないみたですけど。

また、先日とあるサイトで、小春ちゃんは褒め上手、という担当さんのダイマを見て、なるほど、と思いました。

今回、⑥と⑦で大人2人から学ぶところを引き出したのはどちらも小春ちゃんでした。⑥では2人が疲れた様子を見せないことの褒め、⑦で2人が自分のプロデューサーについて話していたことをみんなに話しています。

見返していくと、小春ちゃんが何かいいところに気付いたり、褒めたりするシーンは随所にあります。小春ちゃんについてここまで色々なことを知るきっかけとなってくれたU149に感謝です。

 

ありす、梨沙、桃華の3人は、他のメンバーに比べると始めからアイドルに対して仕事として捉えている部分が大きかったので、今回のロケは年長者達の考えや姿勢から大きく学んだようです。

頭でわかっていてもうまくいかないことと、カメラの向こう側。この2つは大きくこの3人に刻み込まれたことでしょう。

最後の浜辺でのシーンも、プロデューサーと会話していたありすに加えて、桃華と梨沙がその話を聞いていました。

 
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こうしてじっくりと描かれているアイドル達とプロデューサーの物語。1つの区切りと同時に、次の新たな一歩が踏み出されるんじゃないかという予感もあります。

千佳ちゃんも加わったことですし、まだまだ第3芸能課として登場するアイドルもいるかもしれません。さて、次はどんなお話になるんでしょうね。

 

2巻も楽しみ!

 

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149(2) SPECIAL EDITION (サイコミ)

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