誕生日に振り返る橘ありすの1年間 @2019 あなたと紡ぐ自分だけの物語
年若い頃の1年って、時間の進みがゆっくりだって聞きますよね。
それは新鮮なことが多いからで、年をとってしまえば新鮮に感じる体験はどんどん減っていきます。そして時間の進みが早くなる、と。
例え年齢が進まない1年であったとしても、12歳の少女はこの1年で様々な経験をしました。そして、成長を重ねた。
その歩みを振り返る前に、まずはお祝いをしましょう。
ありす、誕生日おめでとう!
生まれた時に持たされたモノ。それは彼女自身にずっとのしかかり、一方で原動力にもなっていました。
昨年の7月31日からの1年間の中で、ありすはそのモノと1つの決着をつけました。
これについてはまた後々触れることにして、まずは昨年の夏から振り返りましょう。
- 不思議と縁のあるお祭り 「なつっこ音頭」
誕生日が7月の末日なので、必然的に翌日からは8月となります。夏真っ盛り。
そんな8月。昨年はこの8月に「なつっこ音頭」へ参加しました。
最近はU149の展開等もあって、年齢の近いアイドル達と一緒に歌うことが多いありす。その中では莉嘉と一緒に歌うってのが結構珍しいです。よく年齢&学年の基準問題の例として挙げられるように、誕生日は1日違いの同じ歳。
いつかこの曲がデレステに実装される時は、コミュで莉嘉とのお話もあれば嬉しいなと思います。
「夏恋 -NATSU KOI-」の予告について書いた時にも触れましたが、ありすはそんなに夏と縁のある子ではありません。ただ、この「なつっこ音頭」など、お祭りとは不思議と縁があります。夏のシチュエーションでの登場はモバマスとデレステで2回ともお祭りでのワンシーンが描かれています。
モバマスの方ではこの曲のジャケットやアニメでも着ていたものと似た浴衣を着ています。色は似ているんですが、帯は全然違う色なので違う浴衣ではありますけど。
この浴衣姿はありすの中でも結構好きな1枚です。以前一番くじの景品で登場した[夏宵の記憶]のビジュアライズボードは大事に部屋へ飾っています。
個人的に印象的だったのが、昨年しんげき3rdシーズンEDテーマのイベントにて、ありす役の佐藤亜美菜さんがこの曲について話していた時のことです。
歌詞の中で、
宿題あるけど 後回し
の部分について、ありすちゃんはマジメで絶対に宿題をポイッする子じゃないので、どう歌いましょうかという相談をしたというエピソードが語られました。
間違いなく計画的に進めて早めに終わらせ、なんなら夏休みの後半には二学期の予習まで始めていそうな子ではありますからね。一方で自由時間にはゲームで遊ぶこともあると思いますけれども。
亜美菜さんのありすについての認識が見えて嬉しかったエピソードです。
- 私得デュエット 「サヨナラバス」カバー
9月の頭には、デレステ3周年に合わせたゆずさんとのコラボで「サヨナラバス」を速水奏と共にカバー。
これは奏の誕生日にも書いたことなのですが、担当2人のデュエットを思わぬ形で聴くことができて嬉しかったです。ホントに綺麗なハーモニーでした。
同じタイミングで「夏色」をカバーしたのが城ヶ崎姉妹。どちらも17歳と12歳のデュエット。そして、憧れを目指す女の子とその憧れの人という組み合わせです。
ありすから見ると、奏はステキな大人の女性。一方で、奏から見たありすはとてもまっすぐで、自分のように道から外れた青春を送って欲しくはないと思っています。文香と共にこのことを語る「咲いてjewel」のコミュ5話が私は大好きです。
そんな2人がちょっと寂しい青春の歌を歌ってくれたことが嬉しいんです。そして、どちらもなかなか素直になれない子なんですよね。何度思い返しても絶妙な組み合わせだったと思います。
実は文香を加えた3人でも歌う姿を見てみたい。
でも文香と2人の「BRIGHT:LIGHTS」としての歌も聴いてみたい。この「BRIGHT:LIGHTS」という名前が公式に与えられたのもこの1年間の間のことでしたね。
- 美しい角度 [ヴィンテージタイム]
9月は月末からデレステで「ドレミファクトリー!」のイベントに参加すると同時に、モバでは月末ガチャへ登場。
[ヴィンテージタイム]にて、メイドのお仕事を体験しました。ドレミの方でウェイトレスじゃなかったのはこのことも影響していたのかもしれませんね。
特訓後も好きなんですが、個人的には圧倒的に特訓前が大好き。
こちらを向く角度がホンマ素晴らしいと思うんです。体の絶妙な傾き、振り向いたことによる髪とドレスの広がり…時が止まった一瞬を切り取ったかのような1枚だと思いました。
彼女が給仕の練習をしたいと言うなら何度でも付き合います。そして辿り着くカンペキな姿を見たい。
ただ1つ残念な点を言うならば、メイドとご主人様では一緒にケーキを食べる間柄にはなれないんですよね。この姿のありすと一緒にケーキを食べ、優雅なティータイムを同じ席で過ごすことはできないんです。
ありすとは一緒にイチゴのケーキを食べたいなぁ…。お互いに向かい合って座ってティータイムを満喫したいなぁ…。
冷静にならなくても、何言ってんだコイツ案件な気がします。この話はここら辺で切り上げ。
- 先生からの受け売り シンデレラガールズ劇場 10月から12月にかけて
以前水族館アイバラで共演したマキノがガチャで登場した際、その劇場にて登場。
ネットで簡単に手に入る情報のみならず。実際に現地で手に入る情報の重要性について教わりました。最後にはマキノを先生呼び。
クールで理知的、しかも情報機器の扱いもお手の物とあらば、ありすからすれば間違いなく尊敬できる人物です。
その教えは2ヶ月後にありすを通して今井加奈ちゃんへと受け継がれることに。加奈ちゃんからも学べることをきちんと学ぶところがありすらしい。
最近は劇場の過去ネタが数年越しに拾われるってことがたまにありますが、これは結構早いタイミングで拾われたものでした。
- 彼女自身が紡ぐお伽噺 [ありすの物語]
年が明けて2019年2月28日。この記事の始めでも少し触れた、ありすが辿り着いた1つの決着の瞬間です。
橘と呼んでください、あるいは橘です、など、橘ありすは登場からこの日にかけて、ずっと自らの名前を呼ばれることを嫌がりました。信頼できると思った人に対してや、根負けをした相手に許すといったことはありましたが、自分自身で自らの名前を肯定したのはこの時が初めてです。
名前の呪縛から解き放たれ、童話の主人公アリスと同様に、これからは橘ありす自身が主人公のお伽噺が紡がれていきます。…ありすからすればここがスタートですが、実際のところはここまでも既に1つの物語です。
佐藤亜美菜さんの言葉を借りれば、ここからが第二章であるように、ここまで既に第一章として彼女の物語が紡がれてきたのです。
この時の特訓コミュでは、この名前から自分が両親にとって大切な存在ではないんじゃないかという疑念を持っていたということが語られます。
実際にその名前が由来でイヤな思いをしてしまえば、どうしてもそういう考えになっちゃいますよね。まだ若いってことも大きいです。
それでもありすは、両親を尊敬している子でもあるんです。気を引きたいと思えば、ある意味悪い子になるってのも1つの手でした。それでもありすはそれを選ばなかった。
両親が仕事で忙しいことを知っていましたし、それを邪魔することが子供っぽいことだということもわかっていました。だからありすは1人でいるためにタブレットを欲しがりましたし、優等生であり続けました。
名前に対して複雑な想いを抱いていても、両親のことを憎からず想っているありす。そのことを思えば、絶対に橘ありすは親不孝なことをしないだろうと思っていました。
そういった意味でも、ありすが大々的に自分の名前を受け入れたことが嬉しかったです。
特訓後では童話のアリスの衣装を着て、自分をありすとして見てくれる人々の前でお伽噺のようなステージを成功させました。
ステージに立つ彼女の表情は、とても優しいものでしたね。
これからも、クールで、そしてキュートでもある橘ありすの姿を側で見ていきたいなと思います。
この時の私の感情や奮闘については下の記事で少し書いていますので、興味のある方は合わせてどうぞ。
- ようやく伝えられる to you for me
大きな節目を迎えたありすは、立て続けにもう1つの大きなお仕事を貰うことになります。
ソロ2曲目「to you for me」です。
発表自体はこちらの方が早かったのですが、発売までの間にフェス限で登場しました。
1曲目の「in fact」から時を重ね、大きく成長した橘ありすがここにいます。
たくさんの人と出会い、色とりどりの時間を過ごし、大切な人と様々なことを話して。
彼女は前を向いたのです。
歌詞の中にはこれまでのありすの足跡が見える場所が多くあります。
まずは「in fact」に登場する”すり抜けた手”。その温かさに気付けたってことを試聴で聴けた時点で私は少し満足しました。
実はこの時期、「in fact」が作詞作曲を担当された藤田麻衣子さんによってセルフカバーされました。
大人の「in fact」を聴いた後だと、ありすの歌う「in fact」はまだ始まったばかりの、これから時間を重ねていける物語なんですよね。藤田さんの方は、全てが終わってしまって、できなかった自分を嘆いているような印象を受けました。
その感想を持った後だと、「in fact」のその後を描いたかのようなこの曲はなおさら感慨深かったです。
曲の最後の部分で使われる”届けたい”って部分は、カバー曲の「きみにとどけ」を踏襲しているようにも思えます。カバー曲ではありますが、間違いなくこの曲へとつながるありすの大きな1ページです。
まだあまり曲を歌っていない時期のありすが初めて挑戦した優しい歌声なんですよね。きっとこのカバーがあったからこそ、のちの「サヨナラバス」にも繋がっていったんだと思います。
そして特に注目したいのが次に挙げる部分。
心の鍵ひらいて
前だけ見る勇気くれたから
まず"心の鍵ひらいて"の部分。
ここは[ありすの物語]を特訓してお気に入りにしている方は気付いたと思います。
ルームでありすが、「この鍵はもう、あなたのものです。」と言うんですよ。こんなにリリース時期が近い中で連携があったのか定かではないのですが、これを知った時点でリンクを感じずにはいられませんでした。
そして、"前だけ見る勇気くれたから"。
「in fact」では自分の心の内を表現できずにうつむいた彼女は、前を向いたのです。
そして、曲はこう続きます。
あのね
あのね to you and for me
この「あのね」がずっと言えなかった一言だったんですよね。
ここで心の鍵から繋げて、あのねを2回重ねるのはもはや卑怯の一言。ライブでここを聴いたら泣いちゃうかもしれません。ちなみに家で初めて聴いた時は涙が出てきました。
9月の幕張で披露されるんでしょうか。ハンカチを持っていかないと…。
- 自分だけの旗を フィギュア[オンリーマイフラッグ]
季節はすっかり春となり、暑くもなってきたゴールデンウィーク。
冬に予約していたフィギュア「橘ありす [オンリーマイフラッグ]+」が届きました。
「はじめての表情」に続く2体目のフィギュアで、今回もプラムさん制作によるものです。
1回目はかわいい素直な表情を見せるありす、そして2回目ではクールな表情を見せるありすのチョイスは本当に良くわかってらっしゃるなと感じます。解釈の一致です。
普段は大きいリボンを使用していますが、この時は髪をまとめるのみの細いリボンになっており、ここにもありすの見せたいクールさが見えました。死角が見えるのはフィギュアならではの持ち味です。
悲しいことに、破損が怖くて店舗特典の顔パーツをまだ試せてないんですよね…。
来春に引っ越して、撮影環境ももっと整えられたらチャレンジしてみようと思います。フィギュア撮影環境の整備は早めになんとかしたいなぁ…。光源、カメラ、自分の技術…求めるものは多い…。
- 思わぬ共演 [ロジカルワールド] ディアリースターコネクト
最近になって、つい1ヶ月ほど前のこと。6月終盤に開催された876プロとのコラボツアーにて、ありすがランキング報酬として登場しました。
報酬である[ロジカルワールド]ではありす自身の趣味であるゲームにまつわる展示ということで、年相応にテンションの高い姿を見ることができました。デレステで[ありすの物語]を経てからの印象なのか、いつも以上に甘々な気もします。
今回に関しては微笑ましさが尽きぬけて親戚のおじさん気分です。少し後ろからついて行って、ニッコニコで見守ってあげたい。
ツアーの方では電脳世界のマスターとして、最初から最後までほとんど通して出続けました。
攻撃を受け、崩壊の危機に瀕した自らのワールドを守るべく、助けを求めるだけでなく自分自身も奮闘。クールかつ頼れるマスター。ありすにとっても、演じていて楽しい役だったと思います。
EDの最後ではプロデューサーと2人で会話するシーンがあり、そこでは普段一緒にならない人たちから刺激を受けたと言っていました。
特にサイネリアは自分に無い部分が多く、見習うところが多くあったとも。ずっと名前を気にしていたありすが、最後に鈴木さん呼びからサイネリアさん呼びに変わるってのも面白いなと思いました。
U149鴨川編でのシュガハさんとの絡みに似たところがありますよね。あの時も画面外では心さんで通すって言ってました。ありすはどうしてもテンションの高い人に対しては塩対応のように見えてしまうんですが、その掛け合いがまた面白い。
サイネリアを見習うとは言っても、その真面目さがありすの長所であり、武器だと私は思います。その芯をずっと大事にしていって欲しいな。
- そして迎える新たな1年 「夏恋 -NATSU KOI-」
誕生日翌日からは「夏恋 -NATSU KOI-」のイベントが開催予定。ありす自身も報酬として登場します。
夏にまつわるお仕事になることは間違いなさそうです。さて、次の1年はこれに始まってどんなありすを見ることができるのでしょうか。そしてどんな子との掛け合いがあるのかな?
橘ありす担当を名乗るようになってから、約2年半。
こうしてブログで誕生日のお祝いをするのも3回目になりました。
よくこんなことを思います。私は橘ありすにとって尊敬できる人間であるのかなって。他の子に対してもそう思うことはありますが、こちらを尊敬できる大人として見てくれるありすに対してはその想いが強くなります。
決して私は立派な人間ではないですし、誰かに尊敬されるような人間ではないと思っています。なろうとして、そう簡単になれるものでもないと思っています。
端的に言えば、ちょっとしたジレンマを抱えているわけですね。
それでも、私は橘ありすという女の子が、そしてアイドルが好きです。
私は橘ありすというアイドルの歩みを今後も見守っていきたいと思いますし、彼女が紡ぐこれからの物語を応援していきたいと思います。
この想いを自分自身で再確認できたところで、この振り返りを終わりたいと思います。
発売以来、ずっと書くことのできていなかった「to you for me」についても書くことができて良かったです。
改めておめでとう、ありす。
今年はやっぱりこの1枚でお祝いしたい#橘ありす誕生日 #デレステ pic.twitter.com/GuJ39zL4u8
— mr@p (@kanashiburin) July 30, 2019