カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

キミの名前

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自らの名前、人それぞれにルーツがあり、名付けられた経緯や理由があると思います。

全てが違う物語を内包し、多くの人はその名前で生涯を過ごしていくことになります。人によっては自らの名前を改めることもありますけどね。

 

橘ありす、彼女は12歳にして自らの名前を嫌い、初対面の人に自分のことを苗字で呼ぶように求めました。

人々は好意を持って、彼女をかわいらしいと褒めたでしょう。そして、その容姿を形容するかのような名前についても同じく。しかし、その言葉の裏側にあるものを、聡いありすは感じ取ってしまいます。この子はかわいらしい子だ、という決めつけを。

名は体を表す、と言う言葉があるくらい、そのものが持つパーソナリティーと名前は結び付けられます。ある意味、このことわざは橘ありすにとって最も憎むべきものだったのかもしれません。

その印象を払拭するためにしっかりとした人間でいようと心掛け、大人らしくなることを目指したありす。ただ、彼女の願いは一向に叶えられませんでした。橘ありすの頑なさは、こうした積み重ねがあったのです。

 

そんな彼女はプロデューサーと出会い、アイドルになりました。

アイドルとなった彼女はたくさんの出会いや経験をします。積み重なった時間は少しずつ彼女の持つコンプレックスを和らげていきました。童話の主人公に重ねてではなく。"橘ありす"という1人のアイドルを称えるために、ありすという名前はたくさん呼ばれたのです。

 

世界観の外にいる我々から見て、6年以上彼女はありすという名前が人から呼ばれるのを嫌がりました。登場した時からずっと考え方は軟化し続けてはいたものの、自らの名前呼びは一部の人にしか許していません。

それが2019年2月28日、覆りました。

自らの名前のモチーフとなった童話を受け入れ、その主人公と同じ衣装を着てステージへ。

その後彼女はプロデューサーにこう言います。

『橘ありす』という少女の夢のお伽噺を、いっしょに創って欲しいと。

 

 

以上、ちょっとネタバレを含みつつ、先日のシンデレラフェスに登場した橘ありすについて簡潔に語ってきました。

今回、ありすが明確に自分の名前を受け入れたこと、それはとんでもなく大きな出来事です。考えが昔に比べたら軟化していたとは言え、間違いなく彼女にとっての契機になると感じました。

ガシャ告知の記事でも掲載したこのツイート。

 

 

この考え方に、私は大きな共感を抱いています。ずっとアイドルとして道を歩いてきた彼女にはそぐわないかもしれませんが、止まっていた時計が動き出したような、そんな印象さえ覚えているのです。

 

これをこのタイミングで手に入れることができなかったら、同じ時間をこの子と共有できなかったら。もしそうなったら、誰がどうフォローしても、私は間違いなくありすPとして大きなダメージを負う。

今回のシンデレラフェスは、ある意味過去最高と言ってもいいくらいに気合いの入ったガシャだったのです。

 

しかし。

しかしですよ。気合いってものはね、過去の行動やお財布に何の影響も与えてくれないんですよ。

かるーく今回のガシャに臨む前の状況を説明するために、一月前に遡ります。

 

アニバ前後に奈緒、加蓮、藍子ちゃんを引いてジュエルを使い果たして以来、私はありす3周目に備えてジュエルを貯めていました。4周目にも突入していましたし、いつ凛や奏の4周目が来てもおかしくなかったですしね。

そして迎えた1月31日のバレンタイン限定。私はここで晴ちんのかわいさにやられます。

基本的に60ガシャや無料ガシャの結果を待ってから最終日にジュエルで勝負をかける私なのですが、この時は驕っていたのか2月2日には回し始めます。結果、約80連を費やして晴ちんをお迎え。

翌日、無料ガシャにてもう1枚晴ちんが来てくれたのが今は、もっとジュエルの使い方を考えろという忠告にしか思えません。

 

そして迎えたシンデレラフェスの開催。

その時点での手持ちに、無償ジュエルは30連分しかありませんでした。これを使っただけでは当然のごとくありすをお迎えできず。

財布に余裕が有り余っていれば、そのまま勢い良くジュエルを増やして天井も辞さずに突っ込んでいくところなのですが、ここ1年ほど私は金欠。そんな決断をすぐにはできません。

ただ、私には一応ある程度ジュエルを集める算段がありました。それが、コミュ。

コミュを見る時って、自分の中である程度の準備が必要なんですよ。あんまり荒んだ気分で見ても、自分の中に何も残りません。それを回避するためと、ジュエルを無駄遣いしないために、コミュは普段あまり見ません。

ここからのシンデレラフェス期間は、夜中にずっとスマホと向き合い、デレステのイベントコミュを読み進めていくことになるのです。

未読の特訓コミュなどもガンガン読み進め、まだ特訓できていない子はギフトで特訓し、どんどんジュエルを貯めていきます。

コミュを読むのは楽しいんです。アイドルの新たな魅力も見つけられますし、面白い物語の作り方だなと感心することもあります。ただ、ただですよ。いかんせんめちゃくちゃ時間がかかる。

こめられたものを少しでも感じたいからボイス付きで基本見ていきますし、そうするとイベントコミュ一本で30~40分はかかります。結局フェスの終了前日から最終日にかけては、イベントを走る時と同じようにエナドリを飲みつつの徹夜となってしまいました。

 

10連が引けるようになるたびに引いていたら、新規のSSRも何枚かお迎えできました。ただ、なかなかありすをお迎えできません。

ありすが来ない中ではどんどん精神力が削られます。

途中有償ジュエルも購入して回しつつ、ジュエル集めを続行します。100連を越え、天井も意識の中でどんどん大きくなっていきました。

動かなくなりつつある脳を無理やり動かし、色々と出費を計算。一応、なんとか天井までいけなくもない。そう判断しつつも、少しでも希望を求めてコミュを見ていきます。

藁にもすがる気持ちで突っ込んだ、宝くじで集めたプラチケ26枚も全て外し、時間は3月3日の10時過ぎ。ガシャの更新までは残り5時間。既に直近の「Needle Light」のコミュなどで得たジュエルも使い果たしていました。

ここからは有償だ、そう覚悟を決めて購入したジュエルで10連。そしてもう10連。

その時でした。

 

 

書いてきた通り、無償や60、ガシャチケなどあらゆるものを動員した183連で遂に[ありすの物語]をお迎え。有償で回したのが多分50連くらいですから、最初に回した分を除くと、私のデレステには未回収のジュエルが70連くらい眠っていたことになります。

安堵という言葉では表すことのできないくらいの気持ちが溢れました。喜び、達成感、そのあたりのものがブレンドされたとっても温かい感情。

この後少し用事を済ませるために外出したあと、私はお昼から3時にかけて、とっても安らかな睡眠をとったのでした。

 

最初のありすについて書いたところの最終部分は引いて特訓エピソードを見ないとわからないところです。特訓エピソードも親愛度演出も本当に良かった。

特に、親愛度600は「in fact」の歌詞を踏まえた言葉になっていました。あそこはグッと来たなぁ…。それを見て、近日公開されるソロ2曲目への期待がさらに高まっています。

 

こうして、私のかつてない決意は果たされました。

めでたしめでたし。

 

 

 

 

そう終わりたかったんですけどねぇ…。

そのあたりについてはありすを引いた日の15時過ぎの事件が発端です。

おそらく、1週間あまり後にそちらについて書くことになるのでしょう。大方90%くらいの確率でバッドエンドだと思っています。

運命、変えたいなぁ…。