カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

速水奏のソロ2曲目「if」についての私的感想 試聴編


【楽曲試聴】「if」(歌:速水奏)

 

先週の金曜日に試聴が公開されました速水奏のソロ2曲目、「if」。

タイミングとしては遅すぎるくらいですが、試聴を聴いた時点での私的感想を書きます。

 

 

まず最初に立場を明らかにすると、私は絶賛する人間です。

金曜の深夜、一息ついてベッドにもぐり、ようやく試聴を聴けると思ってイヤホンをさした時の感想がこちら。

 

 

実際目頭が熱くなりました。近年は涙もろい。

 

 

私がこれまでに見てきた、考えてきた速水奏をそのまま描いたような歌詞。歌い出しのところなんかはもうそのまんま奏がドアを閉めて溜息をつく姿が脳裏に浮かぶようです。

一度聴いてからこれまでのカードのセリフを見返してみると、たくさん今回の歌詞に通じるところがあります。これまでの速水奏を表現するにあたり、奏らしさを持たせつつ藤田麻衣子さんの持ち味である素朴な言葉で歌詞にしてくれた感じ。「in fact」が好きで、作詞作曲が発表された時から期待してきたそのままがやってきてくれました。

 

これは私が奏Pになった大きな理由とも結びつくのですが、奏はアイドルの時でも、周りの人と接する時も、"速水奏"でいることを大事にしていると考えています。それは、ミステリアスなJKアイドルだったり、頼れるお姉さんだったり。これは「演じる」という形になって私達の目に見えています。でも、自分を何かの尺度で表されることは嫌がる点も1つの特徴です。

「奏さんは頑張り屋さんだと思います…頑張りを人に見せないところも含めて」

これは神撃のバハムートコラボにて、新田美波さんが奏のことを評した時の言葉です。個人的に、奏を評する上だと一番しっくりくるセリフです。さらに繊細さも加わって、速水奏という1人が成り立っている。

何故頑張るのかというと、そこには自分の弱みを見せることに対する恐怖が隠れているんじゃないかなと思っています。そんな自分を見せない、それこそが彼女のアイドルとしてのプライドの1つでもあるわけですけどね。奏センターでデレステのライブをミスった時の罪悪感はヤバい。

 

でも、そんな彼女はプロデューサーには自分を見ていてほしいと思ってくれています。これまでの積み重ねの中で、奏は自分の弱みのようなものを見せることも出てきました。素顔の自分をさらけ出すのが怖い、そう思っていた彼女が一歩踏み出した形。それがこの「if」なんじゃないかと、試聴を聴いた時点での私は考えます。

 

 

こういうことを書く時点で奏は私に怒りそうな気がするもんです。私が彼女のことを分かった気でいるような感じがして。

でも、彼女の全てを私が理解する日がくる、私の中で速水奏が固定化されることはまだ来ないと言ってもいいでしょう。少なくとも、彼女の過去が明かされない限り、奏がどうして今の速水奏になったのかは推し量ることしかできません。そして過去が明確に描かれることはこれからもきっとない。

私にとって明確な速水奏を定めないということは、自分のこれまでの解釈が違っていたら、それを全て捨てる用意があるということです。その時は改めて速水奏について1から考え直します。「if」のフルがここに書いたものすべてを壊す可能性もありますしね。

 

「if」にはまだまだ謎なところも。

まずは、この曲をファンに歌ってもいいのか?という点。背伸びをしている女の子が自分をさらけ出すってのはコンセプトとして考えられるものですし、彼女自身じゃない誰かの物語を歌っているのかもしれません。

ただ、今のところは速水奏とプロデューサーの物語のように思えます。速水奏の2ndシングルというよりは、速水奏が贈るメッセージのような。

 

もう1つは、飯田友子さんのブログの中にある文言。

 

ameblo.jp

 

「少し残酷にも思えた」ってのはどこの部分を指すんでしょうね。私の感覚だと、1番部分の歌詞でそう思える箇所はあまりありません。強いて言えば、背伸びをしてたら、からの部分。

 

飯田さんの書くように、たくさんの側面から見ることができそうなこの曲。フルを楽しみにしています。

しかもデレラジ☆にも飯田さんの出演が決定。この曲のお話も聞けるかな?