カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

速水奏の少女性 ―1年越しの邂逅―

2019年の3月、私は1つの悲しみを背負い、1年間を過ごすと決めました。

そして2020年の2月25日、その決着をつける時がやってきました。

 

 

「少女解放 プライベートリゾートガシャ」…。

約1年前の私は、期間中に[夜を脱いで、一小節]速水奏をお迎えすることができませんでした。

諦めて撤退するまでの経緯はこのブログでも書き記しています。今見返すと、ものすごく強がっていました。

まぁ、当時の自分の中では強がりだと思っていなかったでしょうし、とにかく自分を納得させるために必死だったんでしょうね。

 

1年前のこの時から、私は復刻で絶対に引いてやると決めていました。

普段はできるだけジュエルを使わないように心掛け、どんなに懐事情が苦しくても確実に引ける状況を復刻までに構成すること、これが昨年から1年間にかけての私のデレステの目標になっていました。

そして迎えた復刻。

 

 

無事、[夜を脱いで、一小節]速水奏をお迎えすることができました!

きっちり天井まで到達しているのはご愛敬。なんとなーく回す前から天井へと到達する予感はありました。

 

スカウトして、浜辺から海を眺める奏を見た瞬間、とても大きな安堵と幸福感に包まれました。しばらく顔の緩みがとまりませんでしたね。

その後、すぐにプレミアムカットも解放してお気に入りのセンターに配置。しばしホーム画面とルームで眺めて楽しんでいました。

柔らかな表情に合わせて、信頼の言葉をかけてくれる奏の姿。1年間のお預けの果てに待つ最高のご褒美でしたね。

モバで南国を訪れた[カタルシスの華]の時と同様、日頃のしがらみから解放され、豊かな自然の柔らかさに包まれる速水奏を見て、私はお迎えできた喜びを改めて噛みしめるのでした。

 

 

[夜を脱いで、一小節]については、自分が引いてからじっくりと散りばめられている要素を読み解いていきたいなと思っていたので、登場から今まで、自分ではあまり積極的に情報を集めてきませんでした。

お迎えしたことで、あの時紐解けなかったこの衣装の意味について、自分なりに考えを巡らせることができたと思います。

 

 

登場時、奏に今回の衣装のような色は似合わないんじゃない?という声があったことは覚えています。奏の普段のイメージからしたら、寒色系以外ではフェス限のような真紅は違和感なく受け入れられると思いますが、パステルピンクは正反対と言っても過言ではない色ですからね。

自分の中ではこの衣装に対して、ピンクは奏の好きな色であり、それを意識してのプロデューサーの選択なのかなと捉えていました。

 

実際にお迎えしてから奏の言葉や表情、衣装そのものを見ていったことで、上の認識ではかなり浅いことに気付きました。

今回の奏は南国の解放感と無垢さに癒され、自分の被っているもの全てを置いてきているような姿を見せてくれます。そんな彼女が見せているのは、彼女自身の中にある純粋さ、ほぼイコールで少女性と言っても良いかもしれません。

それを形にしたものが今回の衣装なんです。柔らかで繊細で、そして花のように可憐な、そんな速水奏

見る人々はどう捉えることでしょうね。クールで蠱惑的、夜の闇と月が似合う速水奏の少女としての姿。こんな一面もあるんだ!でしょうか。

この姿がアイドルとしての一面ではなく、彼女のとても深いところにあるもので、きっとアイドルとしての速水奏の土台であることを知っているのは、まさに速水奏担当冥利に尽きるといったところでしょうか。

 

最後の文、あえて色々な段階をすっ飛ばして書いています。なぜ少女性が速水奏の土台なのか、これだけでもたくさんの文章になりそうです。このあたりは情報不足もあるので、私の中でまだ明確な文章としてまとめ切れる段階ではありません。ちょっとずつ、ちょこっとずつ読み解いていきたい。

まだまだ私にとっての速水奏は追い求めている最中であり、これからいつまでも翻弄され続けたいなと思います。

 

 

この辺りに気付けたのは、自分がお迎えする前に持っていたこの衣装についてのイメージと、実際に踊ってもらった時とでギャップを感じたからです。

元々ドレスに近い衣装だと思っていたので、最初は奏の歌っている曲かつ、この衣装が最も似合いそうだと思った「あいくるしい」でMVを見ました。

他のアイドルもピンク系の衣装なので、ユニットの統一感としては悪くなかったのですが、この曲に合わせる奏の衣装という視点では若干のミスマッチ。もう一度しっとりとした曲で見てみようと思って、今度は「Last Kiss」をチョイスしましたが、こちらもしっくりきません。

ここでようやく、この衣装は[エンド・オブ・ザ・ブルー]のようなドレス系と区別して考えた方が良いことに気付きます。

思い切って、ガッツリとキュートな「To my darling...」を踊ってみてもらったところ、先の2曲よりもかなりしっくりきます。

見えてきた答えを確信にするため、「はにかみdays」をチョイス。

ここでようやく、この衣装は速水奏がキュートな曲を歌う時にドンピシャな衣装であることを確信しました。

このようなMVでの相性+セリフの数々を合わせたことで見えてきたのが、上に書いた速水奏が持つ少女性についてのお話です。

今までの自分が見た事のある速水奏ではない、無垢な自分をステージ上で表現する様子は、速水奏担当Pとしてかなりの刺激になりました。

 

 

特訓後の表情、本当に良い表情をしてるなと思います。

きっと、この姿はあくまで一小節だけ。南国から戻れば、また彼女は自分の目指すもののために嘘を身に纏い、その唇で観客を魅了することでしょう。

隣にいる者として、その仮面の中にいるまっしろな女の子のことを、これからも大事に見守っていきたいと思います。

 

 

 

やっぱり、担当の1枚にはたくさんのものが詰まっていますね。

今回、セリフやシチュエーションに夜明けが散りばめられているのを見て、こちらを先に見てからだったら「Secret Daybreak」とデア・アウローラについても違う第一印象があったろうなと思います。

私はイベントコミュを見たことで、夜明けというテーマの捉え方をようやく理解したのですが、こちらを通過していればもっと早くに気付けたのかも。

ジュエルもほとんどすっからかんになったことですし、またこれから改めて次なる担当の出番へと備えていきたいと思います。