シンデレラガールズ5thライブツアー 上方エリア 大阪公演感想 キャスト編
とても大阪らしいライブになった大阪公演。笑いについての話題がフォーカスされがちな気がしますが、それぞれのパフォーマンスもとても素晴らしいものだったと思います。
この記事では曲についての部分をメインに、MCでの話も少し交えつつ、キャストさんそれぞれを見て感じたことを書いていこうと思います。
やはりセンターにはっしーがいるともの凄く安心します。やっぱりこれは積み重ねてきたものの大きさと、はっしーが持つ雰囲気が作り出すものがもたらすものでしょう。ミリオンではツアーの時にセンターを変えていったそうなので、はっしーがセンターじゃないのでは?との予想も見ましたが、シンデレラにおいて、はっしーがいる時は彼女にセンターを任せるということが示されました。今後変わる可能性もありますけどね。
今回は昨年のSSAに続いて「はにかみdays」を披露。終始笑顔で歌うはっしーの姿が印象的です。卯月と違うとはわかっていても、歌っている姿は卯月と被せてしまいます。
そして初披露「キミのそばでずっと」。シンデレラガールとして歌った楽曲をセンターとして披露しました。サビのところの高音の伸びがとても綺麗で心地良いんですよね。満開スマイルでもそうでしたけど、あの声は中毒性を感じます。
次はSSAの2日目に登場です。やっぱりツアーも締めくくりははっしーが相応しいでしょう。
宮城公演では全体のセンターを務め、まとめ役としてもかなり大きい存在だったれいちゃまさん。今回に限らず、大きな存在というのは昔からですね。この大阪公演でもメンバーの中心となって、MCや振付について積極的に意見を出したり、相談したりして、あの雰囲気を作りあげていってくれました。
曲では宮城に続いて「にょわにょわーるど☆」、「Flip Flop」を披露。フリフロでは宮城と振付が変わっていたのでビックリしました。3人とも楽しそうに歌っていたのが印象的ですね。
初日最後の挨拶では、初出演の都丸さんとひよりんさんについて、「私たちは新しい曲を覚えるだけだけど、新しく入ってきた子たちは全部覚えないといけないから褒めてあげてほしい」と言っていました。2日目の最後の挨拶では2人を見る目が母親のようだったのが印象的です。ひよりんさんとは干支1まわりほど離れているわけですし、そういう目で見るようになるものなのかもしれません。
- 佳村はるかさん 城ケ崎美嘉役
今回は全体的にピンクがかったウィッグで美嘉の髪型を表現し、かなり美嘉に近づいて見えたるるきゃん。最初は後ろでまとめられる程髪伸びてたっけ?と思っちゃいました。そのウィッグがスターライトの向こう側へいってしまうアクシデントもありましたが、それだけ全力だったのでしょう。カリスマはすぐに髪が復活するので問題ない。
「NUDIE★」はカリスマの表現がマッチする仕上がり。表情から指先まで、完全無欠な美嘉でした。その姿とはうってかわって「キミのそばでずっと」では儚げで優しい歌声を、「サマカニ!!」ではとても楽しそうに歌う姿をみせてくれました。
今までもるるきゃんは好きでしたけど、今回のライブでもっと好きになったと思います。年齢が何歳だろうとるるきゃんはるるきゃん。ひよりんさんに伝えたあの言葉。きっと、あれこそるるきゃんのパフォーマンスの秘訣で、大阪公演が成功した大きな要因です。
このツアーは大阪のみの出演予定となっている真礼さん。私としては、ライブで初めて「華蕾夢ミル狂詩曲~魂の導~」を見られたことが嬉しかったです。ソロでも活動している方ですし、やっぱりうまいですね。歌っている表情もまるで蘭子本人の様でした。小梅と一緒に歌う「Rosenburg Alptraum」は4thで実現しなかったものなので、ここで見られて幸せです。
「キミのそばでずっと」は全くの予想外からの参加。こちらでもうまさを感じる歌いっぷりでした。「この空の下」といい、蘭子はしっとりした曲にもよく合います。
「エチュードは1曲だけ」ではMCでも言われていたように、センターで体を震わせるフリをしていた真礼さんはかなり印象に残っていますね。とてもアンニュイな表情が魅力的でした。
最後の挨拶で言っていたように、蘭子がセンターでの「輝く世界の魔法」をいつか私も聴きたいです。オリメンはなかなか揃えることが難しそうですからね…実現はいつになることやら。蘭子はまだSM曲も歌っていませんし、デレステ発の楽曲への参加も今後楽しみです。
- 桜咲千依さん 白坂小梅役
はー可愛い。ちょこたんに関する感想は1回この1つに集約されます。そこから色々な曲に分けて書いていきましょうか。
まずは「エチュードは1曲だけ」について。ライブでは初めて涼さんと小梅が絡みを持ちましたね。もちろん小梅ちゃんは女の子側でした。純朴感がたまりません。
続いては後半一発目の蘭子のソロに参加して、初めて「Rosenburg Alptraum」で披露。特に2日目は2人のコンビネーションも抜群でしたね。出てくるタイミングも完璧でした。私は「くるか?くるか?…キター!」みたいなリアクション。特に初日は真礼さんの後ろからひょこっと出てきたように見えたのでなおさら興奮しましたね。2日目は意識して見ていると、2番の後半あたりから床が開いているのが見えていました。
そのまま「Bloody Festa」へ。昨年1度披露されたとはいえ、まだまだ新鮮味が残るこの曲。会場は鮮血の色に染まります。LVですけど、この辺りの曲はほぼ赤色のサイリウムを振っていました。小梅ちゃんの声でこういう曲が聴けるのがいいですよね。
1曲挟んで、「Lunatic Show」へ。ここ数曲はちょこたんとさっつんに集中していましたね。激しい曲も多かったですし、大変だったと思います。ちょこたんは昨年の初披露からこの曲が披露される時には必ずいますね。やっぱりあのぴょこぴょこ最高。いつまでも見ていたい。
最後の挨拶では、初日はまとめられずに「ごめんなさい」に。可愛い。2日目も回ってきた時は「やっちゃったよー」感がひしひしと伝わる表情。それでも色々な感情を言葉へと変えてくれました。私も大好きって言われたい。
他には2日目最後のMCで目をふさいでいるところも最高。「なんにも見えない」は考えたれいちゃまさんの予想を上回る可愛さだったとか。実際可愛い。悲しいことに7月は1度もちょこたんを見れそうにないんですよね…4月のアニ雑ゲスト、5月宮城、6月大阪、と毎月1回はちょこたん分の補充があったのですが、次に見られそうなのはSSA。首を長くして待ってます。それまではブログでしのぎます。ねこさんとのルマンドアイスを作る動画も良かったですねぇ。
ちょこたんのとこだけ異様な長さで気持ち悪さがあふれ出てますね。しかし自重できそうにない…。
直美姐さん、なんて言ったら怒られそうです。ここを含めて、MCでも大活躍でしたが、やっぱり「cherry*merry*cherry」の可愛さの魔力にはかないません。宮城の初披露に続いて大阪でも披露。2番の笑顔のところは最高に可愛い。歌っている間は本当に智絵里のようだったと思います。宮城初日で語った映像演出のところはLVのカメラでしっかり抜かれていたので満足です。
キレ芸のくだりではちっすーにずっと耳打ちしながらサポート。色々な人の小ネタを仕込むあたり、よく人を見てますよね。昔は天使で通っていたと言っていましたが、今も十分天使です。歌っている時は。
- 松田颯水さん 星輝子役
毎年「毒茸伝説」で圧巻のステージを見せてくれたさっつん。今年はソロ2曲目の「PANDEMIC ALONE」をライブで初披露。期待していた以上なパート毎の落差を見せてくれました。まずは前半。中央から恐る恐るといった感じで登場し、おどおどと歌います。仕草がどこまでも輝子っぽい。そしてスイッチが入ると一気に爆発。とても力強い歌声で歌い上げてくれます。「いつも最初にスイッチを入れずに出ていくみんながすごい」と言っていましたが、スイッチを入れてあんな歌声を出せるのがすごいと思いますよ。
今回は遂に「Lunatic Show」も披露。ようやく小梅と輝子が揃ってこの曲を見られました。4人での披露ではありましたが、両サイドの2人の身長よりもさっつんとちょこたんの身長が低いので、よりキャラらしさを感じました。その2人が向かい合う様子には胸に熱くこみ上げるものがあります。そしてみんな笑顔なのが印象的なんですよね。このステージを見られて本当に良かったです。
2日目最後の挨拶では「笑顔で終わりたい」と言って、そう振舞っていましたが、直前の映像で泣いている姿が映っていたんですよね。LVの方はほとんどの方が気付かれたでしょう。石川でのはらぼうもそうでしたが、ああいうキャストさんの姿勢っていいですよね。初めて事務所の後輩が参加してのライブで堂々の締めくくり。先輩っぷりも素敵でした。
- 鈴木絵理さん 堀裕子役
今回はソロ曲こそありませんでしたが、曲でもMCでもとても存在感がありましたね。
まずは「モーレツ★世直しギルティ」。イベントで登場したのはつい先月ですが、かなり早いスピードでのライブ披露でした。ステージ上では目一杯セクシーを体現。雫がいない分の振付変更までこなしました。歌っている本人が楽しそうなので、そりゃこちらも楽しいですよね。
MCでは2日とも池乃めだか師匠のネタの対象となり、突っ込みに大奮戦。裏でもここはかなり念入りに練習していたそうですし、本人も曲以上にこれが心配だったと述べていたので、かなり力を入れていたようです。お蔭でとても楽しい時間でした。身長は低くても、体から出るパッションは誰にも負けていませんでしたよ。
今回はソロ、ユニットともに初披露の曲に参加したりっか様。
まずは「薄紅」について。行く前から特に楽しみにしていたこの曲。なんと特殊な衣装で登場して歌ってくれました。歌っている姿はとても儚げで美しかったです。最後に映し出されたシルエットはまるで天女のよう。この曲は歌詞の中に、自分は大きくなるまで地元には戻らないという部分がありまして、その歌を地元に近い大阪で披露されたことがグッときます。いつかは京都で…ハコが厳しいかな?
「桜の頃」では歌鈴、そして周子とともに和を感じさせるこの曲をしっとりと歌いあげました。紗枝はん、そしてりっか様には花吹雪がとてもよく似合います。
一方「Runatic Show」では登場の時に紗枝はんではなかなか出さないような言葉を聞かせてくれます。この曲では見守る立場に立つことが多い紗枝はんらしさが出ていたと思いますね。まだ15歳なんですけど…。
羽衣小町はりっか様もずっと思い入れを語っており、今回もその一端を感じました。お互いに送り出したり、迎えたり。まるで夫婦みたいでしたね。また、髪飾りは今回も自作だったそうです。いつもすごいですよね。
- ルゥ・ティンさん 塩見周子役
周子も地元に近い土地での凱旋ライブ。ルゥさんも、喧嘩別れした周子の両親が見に来てくれているのでは?という気持ちでライブに臨んだそうです。周子と両親は、アイドルになった後の関係を見ていると、お互いに少しすれ違ってしまっただけだと思うので、年末やお盆は、また家族で楽しく過ごしてくれていたらいいなと私も思います。
「青の一番星」は毎年どんどん進化している気がします。回数を重ねるごとに、よりパフォーマンスのキレも増し、ルゥさんがどんどん好きになります。今回の扇子を開く所、きっちり決まってましたね。
「桜の頃」ではオリメンではありませんがセンターに。和風3人による歌唱が良かったですね。周子がしっとりとした曲を歌うイメージは薄かったですが、かなり似合っていました。周子が入れないくらい和風アイドルの層が厚いのもシンデレラガールズの強みです。
MCでもかなり喋っていた印象です。551はルゥさんが主導で進めていましたしね。2日目にカメラで映った時はルゥさんの真顔も結構なものでした。あれは笑いをこらえる方が難しい。キャストさんのブログなんかで登場した、舞台裏で同じことをした時の顔もなかなかでしたね。
やっぱり印象的なのは「モーレツ★世直しギルティ」ですね。キャラとしてもセクシーさが目立つ早苗さんにはピッタリの曲ですが、あじゅじゅと早苗さんはまだ結構年が離れていることもあり、なかなかあの色気を出すことって難しいですよね。それでもすずえりさんとは違う、大人っぽいセクシーさが意識されていたと思います。
2日目のMCでは元警官を買われて発砲役に。こちらでは周りから振られてでしたが、全体のMC回しを任されている所もあり、あじゅじゅも出演回数を重ねてきたものだなとしみじみとする所もありました。こういう感情はもっと回数を重ねるごとにどんどん強くなっていくんでしょうね。
今回はお手伝いとして様々な曲に参加した印象です。まずは「Flip Flop」。最初はなかなか以外でしたが、あの花いちもんめの部分を見ていると、千枝ちゃんによく似合っているなと思いました。4thSSA初日では「お散歩カメラ」にも参加していましたし、こういう曲は結構似合うんじゃないでしょうか。
「エチュードは1曲だけ」では曲中のダンスがセクシーだ、とMCで言われ、クールみんなで披露することに。LVのカメラでは若干確認しづらかったですが、確かに麻夏さんのフリはとてもキレイでした。キレが凄かったですね。はにかんでやるところもグッド。ただ、それ以前に千枝ちゃんにこの曲を歌わせることにものすごい背徳感を感じますね。
最後には「サマカニ!!」にも参加。千枝ちゃんの衣装はセーラーのイメージが強かったので、このチョイスは良かったですね。実際、ダンサーさんの衣装はその千枝ちゃんの衣装にかなり近かったと思います。
ムチャ振りの被害を被ったちっすー。ホントお疲れさまでした…。あの後の魂が抜けたような顔はなかなか忘れられません。
宮城で披露された曲とはほとんど違う曲での登場。まず「Runatic Show」ではあの歌声が曲にすごくマッチしていました。煽り方もまるでロックフェスのようで、会場の雰囲気を大きく盛り上げました。
続く「Wonder goes on!!」には2曲続けての参加。この曲ではCDで夏樹が歌っているパートを担当していたのがとても良かったですね。この曲がアニメで登場したのは初めて涼に声がついた時でもあり、石川でなっぴーが「私色ギフト」を歌った後に語っていたことを思い出しました。
あのフリの時の全力感でもわかるように、とても真面目な人なんだろうなと思います。無理だとは言いつつも、退路が無いと知ると、客席にまで対象を広げる所は明らかに自分で考えたところでしょうし、かなり頑張ったなと思います。任されるのはある意味信頼の裏返し。まわりからもその性格を認められていると思います。
- 新田ひよりさん
今回が初めてのライブ出演となったひよりんさん。全体的に、歌鈴の様なはわわ感がありました。「Flip Flop」では初日はこけて、2日目はこけずに踏みとどまるという、2日間見ないとわからない胸熱演出もありました。この曲では楽しそうに、そして全力で歌っている様子が伝わってきました。
個人的にすごいと思ったのはその後の「桜の頃」。フリフロではとても楽しそうに歌っていた姿が印象的だったのですが、この曲ではとても感情のこもった儚げな表情が印象的でした。元々好きな曲ということもあるのですが、ここまでインパクトに残るとは思いませんでした。表現する為にもっと語彙が欲しい…。
挨拶では初日の時点で号泣。れいちゃまさんがあんなに泣かせることを言うからですよ…。あんなのこっちも泣くわ。でもあの姿は本当に綺麗でした。歌鈴の声優になってくれてありがとう。
- 都丸ちよさん
都丸さんも今回が初めてのライブ参加。2日目最後の挨拶まではまるで初めてのライブとは思えない姿でしたね。MCで喋る姿もこなれていましたし、ドーナツについて喋る場面や、法子が大阪出身だから巻き込まれるところも自然でした。
属性曲の他、「Wonder goes on!!」「サマカニ!!」に続けて参加。あのとろけるような甘い歌声で歌っている姿に感動。法子って本当にあの声で歌っているんだなと思うと感動です!初めて声を聴いた時は結構衝撃でしたからね。
先ほど「2日目最後の挨拶まで」と書きました。これは、2日目の最後の挨拶が結構衝撃的だったからです。2日間見てきて、それまでとても堂々とパフォーマンスを見せてきて、初ステージとは思えないくらいの凄さだなと思っていたところに、あの涙を見ました。そりゃ初めてのステージで不安じゃないわけ無いですよね。法子は声がついたのこそアニメ中でしたが、初めて楽曲に参加したのはまだまだ最近ですし、色々思うこともあったと思います。そんな中迎えた初ステージで見せた姿は本当に素敵でした。ありがとう。
15人分、ほぼライブ参加順で書いたわけですが、それぞれが色々な道のりを経てこのライブに臨んでいるんだなと思いました。はっしーのようにほとんど真ん中で引っ張ってきた人、れいちゃまさんのように年長者として支え続けた人、すずえりさんやりっか様のように先輩としての姿も頼もしいと思える人、あじゅじゅのように参加してきた回数を感じさせてくれる人、ひよりんさんや都丸さんのようにここからその一歩を踏み出していく人。色々な人がいるからこそ、それぞれの味があり、個性がある。色々なアイドルがいて、声がついていく歴史があるシンデレラガールズならではですよね。
いよいよ静岡公演までも残り5日。まだまだ大阪の記憶も色褪せませんし、そちらの感想もまだ書きつつ、次の公演への期待も膨らませていきます。