カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

″奏″の「奏」

スキマスイッチさんの「奏」を奏がカバーしたのは、個人的にとても良かったと思います。

この曲は男性視点で歌われています。今まで自分がリードしてきた女の子が、いつのまにか大人になって自分のもとから離れていく、そんな移り変わりを寂しく感じ、旅立ちを明るく見送ろうとしても、どうすれば良いかわかりません。しかし、今まで二人が重ねた日々が教えてくれると腹を括ります。そして迎えた出発、溢れる思いを伝え、これからも二人は大丈夫だと信じて曲は終わります。

自分としてのこの曲自体の解釈はこんな感じです。

この曲、歌い手を奏に当てはめ、男女を逆転させると、驚く程奏を表した曲なんじゃないかと思える様になります。

奏はあまり自分の気持ちを伝えるのは得意ではありません。常に余裕のある態度でカモフラージュをしています。これが大人の雰囲気を醸し出しているんですけどね。

そんな奏が最後に自分の思いを溢れさせるのは、ものすごくグッとくるものがあります。

そしてこのカバーにおけるキーワードとして、「歌」があります。

歌は、アイドルの中で一番大きいものだと私は思います。アイドル速水奏が歌で、自分と離れることになったプロデューサーに、あなたのお陰で今の自分がある、あなたと私はいつまでも繋がっている、と伝えていると思うと背中がゾクゾクしてきます。

アイドルの方がリードしているというのも奏だから納得できる関係ですし、アイドルにスカウトされて自分の世界が変わった、と解釈できる部分もありますし、聞けば聞くほど奏のためにある曲なんじゃないかと思うようになります。

 

私は音楽の知識に乏しく、こんなカバー曲がいいんじゃないか、みたいな思考はあまりできません。ただ、こうしてこの曲を聞いていると、この曲をチョイスしたプロデューサーは素晴らしいセンスと愛を持っているなと感じます。

そんなプロデューサーに私はなりたい。