カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

私を導く土地の縁

2週間ちょっとぶりの更新でございます。

今日は、とある報告を行います。

 

私、先日引っ越しをしました。

 

 

引っ越しをすることが決まってから、ずっとこれがやりたかったんです。

新居にSerendipity Parade!のフラッグを立てること。

私が京都へ引っ越すと同時に始まった5th ライブツアーでたくさんステキな幸せと出会えたように、これからも素敵な偶然がたくさん訪れますように。

 

 

3年間ほど京都の端っこの方で山に囲まれて暮らしておりましたが、今度は同じ関西圏ながら、海が身近な地域に住むことになりました。

前から海に近いところで生活をしたいと思っていましたし、今回住む場所は昔から馴染みのある場所です。

住む場所と環境は変われど、これからも変わらず私らしく、日々をのんびりと過ごし、時にはアホをやりながら、自分が楽しいと思える毎日を過ごせるようにしたいなと思います。

 

 

京都での3年間も色々ありました。

このブログと共に過ごしたかのような3年間でしたね。

初めてブログを京都で書いたのは、引っ越しより前の2016年11月のことです。

ブログ開設から1ヶ月ほど経ったこの頃、京都旅行についてのブログを書いたら、その3ヶ月後には京都へ住むことになりました。

京都旅行の時に聖地巡礼感覚で寄った六孫王神社が繋いでくれた縁だと思って、京都在住中はイオンモールでLVに参加するついでに六孫王神社まで足をよく延ばしていました。

京都への引っ越しは確かに私が自分で選んだ道ですが、どこかで縁があったかのように思えてならないのです。

そんな縁に支えられながら、私は今日まで生きてきました。

これだけお世話になった場所です。もちろん、引っ越し前にきちんと挨拶は済ませてきました。またいつか来る日までサヨナラ。

 

その時に書いた記事がこちら。

 

0810-mister-p.hatenablog.com

 

少し後に京都へ引っ越すことになるとは露ほども思っていない文章です。

パワースポットガシャについては今年の頭にも少し良い結果があったので、また機を見てブログで書き記したいなと思います。

 

 

今日はもう1ヶ所お話したい場所があります。

 

京都へと引っ越してくる前に私が済んでいた場所をご存知でしょうか。

おそらく、昨年モバマスで新エリアが実装された時に少し書いたと思うのですが、京都へ来る前は鹿児島に住んでいました。

鹿児島は今の私の7~8割を作った場所です。

シンデレラガールズに初めて触れたのも鹿児島でしたし、この場所で日々を過ごす間に今の私の価値観が作られました。

私にとって、鹿児島は実家や通っていた学校のある地域よりも思い入れの深い土地になっています。

 

このたび新しい環境へと身を置くにあたって、もう一度この場所に来たいと思い、鹿児島へとやってきています。

 

 

空から見る関西は山以外全ての土地に何らかの建物があるかのように思えたのですが、鹿児島空港付近は田舎なこともあってか、田園風景が空から見えてなんとなく心が安らぎました。

食事のために入ったお店でも、耳馴染みのある鹿児島独特なイントネーションが聞こえてほっこり。

今回の旅では、住んでいた当時あんまり行かなかった観光地巡りや、当時お世話になった場所をいくつか回りたいと思っています。明日は友人たちと飲む約束もあるので、久しぶりに色々と話したい。

飲む約束は明日ですが、本日の時点で既にちょっと飲んでいます。

 

まずはお昼。

 

 

さらに夕食では鹿児島の魚介を頂きながら、鹿児島産のシロップを使ったみかんハイボールを飲みましたし、この後も晩酌として買った鹿児島の地ビールが冷蔵庫で待っています。

アテにはスーパーで鶏刺しを購入。

鶏刺しは南九州じゃないとこんなに気軽には食べられないものですからね。大アタリを引かないように祈っています。

 

 

 

アレ?

引っ越しのお話と自分を導いた縁のお話でそこそこマジメなお話になるだろうと思っていたのですが、本日のごはんとお酒が美味しすぎてそちらに思考を乗っ取られているようです。

新居はまだネット環境が整っていませんし、片付けでばたばたしているために次のブログがいつになるかわかりませんが、山積みになっている書きたい事を少しずつ形にしていきたいと思います。

でも、その前に今は私の思い出の場所、そしてVervetRoseがモバで初めて登場した場所を存分に堪能してきます。

1年ぶりの苦笑

本日、夕方の私。

 

 

このデジャヴの正体にはとーっても心当たりがあるんですよね。

デジャヴというかあの日の追体験

しかも、あの日ってのはちょうど1年前にあたる2019年の3月3日のことなんです。

 

 

0810-mister-p.hatenablog.com

 

昨年の3月3日も、シンデレラフェスから限定ガシャへの切り替わりの日であり、この日は限定SSRとして速水奏が登場しました。

しかも、直前のシンデレラフェスにてありすが新たに追加され、180連  この時の私のほとんどぎりぎりのところでお迎えしたばかりでした。

休みの日だったので、ありすを引いてから安堵し、昼食後に気持ちよく昼寝をしていたことをよく覚えています。目覚めた直後の絶望も一緒にね。

結局奏を引くことはできず、1年間にわたって私は復刻を待つことになったのです。

 

そして今回。

奇しくもあの時は先に引けたありすが限定で登場しました。

しかも、今年は数日前に前述の奏が復刻。

なぜか1年前から天井の予感しかしなかったのですが、嫌な予感は見事に当たるもので、長きにわたって貯めていたジュエル全てを持っていきました。

 

奏とありすの順番こそ逆で、フェスと復刻という登場の仕方は違いましたが、よくもここまで似たような状況が回ってくるものですね。

強いて言えば、今年は昨年より埋蔵ジュエルがあるのですが、今年は仮にありすをお迎えできたとしてもまだまだ撤退できない理由もあります。

まさか千夜ちゃんも来るとはね…。本当におめでたい。

 

 

 

今回のガシャの演出。


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ガシャのタイトルを見た瞬間に、なぜかふとイヤな予感がしたんです。

動物的な危険察知の本能でしょうか。それか、私もPとして少しは鼻が利くようになってきたのか。

 

 

現在、昨日購入したスカチケ分の10連チケなどで30連しましたが、当然のように限定SSRは誰1人お迎えできておりません。なんなら、まだSSRが出ていません。この思考回数なら当然である。

今回のありすにも千夜ちゃんにもたくさん語りたいことはあるのですが、お迎えしてから存分に思いの丈を解放したいので、それまでとっておきます。

でも、これだけは言っておきたい。

 

白雪千夜を1年間見てきて、彼女についてたくさん考えてきて、本当に良かった。

あの口元の笑みを見ることができただけで、そう思えました。

 

勝算はかなり低いですが、今回もやれるところまでやるだけです。

 

 

 

 

 

余談。

ここ数日間、ブログに使えるはずだった時間も消費して、私はかなり長く思考を巡らせました。

それは、1年前から今にかけての自分に対する後悔と懺悔、そしてこれからの自分についてです。

ガシャに関することではありません。

考えれば考えるほど、無性に自分を責めたくなるんです。

例え自分が何をしても変わらなかったとしても、それでもあの時何かできたんじゃないかって、するべきだったんじゃないかって思ってしまいます。

この話はまた語るべき時にまとめます。

その時がいつになるかはわかりませんが、それまで改めて自分の考えをゆっくりまとめておくことにしました。

幕を開けた新たな物語  祝!VelvetRose1周年!

2019年2月28日、シンデレラガールズで新たな物語が始まりました。

最初、その物語の登場人物は2人の女の子だけ。

2人は普通の人とちょっと違うところがあるけれども、2人だけの平穏な日常を幸せに暮らしています。

そこには誰が介在することもありませんでした。

でも、2人で暮らす日常は近い内に無くなってしまう。

1人の女の子はそのことを知っていました。

どうすれば自分がいなくなった後にこの子は幸せになれるのだろうか。

答えはなかなかみつかりません。

そんな時、2人は魔法使いと出会いました。

 

 

 

黒埼ちとせと、白雪千夜。

そして2人のユニット  VelvetRose。

私はこの2人に出会えて良かった、1年前からの変わらぬ言葉を形にしたく思い、この記事を書き始めました。

なお、書きたいことがあり過ぎる中でうまく取捨選択できなかった結果、推論と欲望が入り交じって、わりと構成がグダグダになっております。

 

 

  • 白雪千夜編

2人が姿を表す前、予告にて声のみが明らかになった時点で、私は千夜ちゃんのことが既に気になっていました。

担当を見ていただけたらわかる通り、私は元々クールの子を好む傾向にあります。

淡々と言葉をつむぐその様子が、私のツボに入りかけていたのです。

実際に登場した姿を見て、関心は明確に好意となりました。

属性こそキュートではありましたが、予想した通りのクールな雰囲気かつ、とっても綺麗な色の瞳がストライク。加えて、"お前"呼びはむしろ大歓迎でしたし、イベントコミュにあった"ばーか"とか、私の心をくすぐる要素ばかりが提示され、どんどん好きになっていきました。

決定的に千夜を応援したいなと思ったのは、ノーマル+の親愛度演出です。

アイドルに染まり始めている中で、自分がアイドルを続けたいと思っても主人が命ずるのであればやめなければならない、自嘲的にそう言うところへ強く魅かれました。

自らの意思を殺してでもお嬢様に従おうとする一貫した姿勢と、自らの淡い期待の中で葛藤するあの感情の渦巻く様が愛おしくて愛おしくてね……。

 

あと、自分に価値は無いと思っている点もかなり私に響きました。

自分に価値はないという思考に陥ると、人に何を言われて、その考えをもなかなか取っ払えなくなるんですよね。

千夜ちゃんには、キミは間違いなくキミだからこその価値がある存在なんだって伝えてあげたくなる。

私もずっと自分の生きる意味を探しながら無為に日々を消費しているため、おこがましいかもしれませんが、千夜ちゃんに共感して、応援したくなったんだと思います。

つい先日のバンドの合宿では、お嬢様と離れて仲間たちと過ごし、その中でも役割を見つけ始めました。報酬の親愛度演出では最初の頃には見せなかった温かな感情がこもった話し方を見せましたし、彼女にとっての世界は少しずつ広がり始めています。

これから彼女は、自らの価値を刻み、心に消えない炎を燃やし続ける中で、どんな顔を見せてくれるんでしょうか。笑顔も泣き顔も、かわいい表情やカッコイイ表情も、きっとどんな顔も微笑ましく思えることでしょう。

 

 

  • 黒埼ちとせ編

上に書いてある通り、ついでにこれまでも結構ブログで書いてきた通り、千夜ちゃんはかなり早い段階で私の心を鷲掴みにしていました。

ではちとせはどうだったのか。

個人的にターニングポイントになったのは、「TRUE COLORS」だと思います。

「Fascinate」の時点で、「自分は長くない」とプロデューサーに話し、千夜ちゃんをプロデューサーに託そうとしたちとせ。「TRUE COLORS」ではその時と同じく夜の散歩中、美嘉に千夜ちゃんのことをよろしくと頼みました。

自分がいなくなった後のことについて、プロデューサーだけではなく、アイドルの仲間にまで声をかけている姿を見て、この子はどこまで達観しているんだろうかと思いました。

 

それから少しして、唐突に気付きます。

ちとせって、アイドルにたどり着くまでもたくさん千夜ちゃんのこれからの道を探してきたんじゃないかな、と。

あんまりにも推測が多いところなので、ある程度かいつまんで私の考えを書きますが、おそらくちとせは自分の先が長くないことを千夜ちゃんに知らせずに、これまでも千夜ちゃんの行く先の候補として色々と試していたんじゃないでしょうか。

意図を隠した結果、千夜ちゃんにはそれらがお嬢様の戯れと捉えられ、オーディションへ千夜ちゃんがやってきた時の言動に繋がったのかなーって。

 

ちとせについては、千夜ちゃんを大事にして、その今後を考えて動いている様子を見るたびにその願いを叶えてあげたいと思いますし、どんどん好きになります。

優しいまなざしで、千夜ちゃんの一挙手一投足を見守る様子を、自分も眺めていたくなると言いますか。

余裕しゃくしゃくで日々を過ごしているように見える中、常に千夜ちゃんのことを考えている……あんまりこの表現を使いたくはないのですが、そんなちとせの様子が尊い

 

美しさと背中合わせのように儚さや哀しさをみせるその生き方。

まさしくSSRで描かれた桜の花のような女の子だなと思います。

 

 

  • VelvetRose編

お嬢様と、彼女に仕える従者という関係性を持つ2人。

ユニット名も、華麗なる薔薇と、それを包み込む包装紙……ではあんまりなので、ベルベットのように優しく包み込んでほしいという意からつけられています。

2人の物語は魔法使いによって、3人の物語、そしてさらにたくさんの登場人物による物語へと変化していきます。

それでは、そんな中で2人の間の物語はどう進むのか。

 

色々な考え方もエンディングもあると思います。

その中で私が望むのは、千夜ちゃんが自分の価値を見つけた上で、いつまでもちとせに仕えることです。

それは形式的なことではありません。

例え2人が離れ離れになった後でも、千夜ちゃんにはちとせの僕であって欲しい。

千夜ちゃんが自分の価値を見つけた上で、私のいる場所はあなたの側ですってちとせに言う姿を見たい。

 

2人のカタチを変えていつまでも幸せに過ごして欲しいと願うかたわら、2人の別れがどのように描かれるか知りたい私もいます。

如何ともしがたいものですね。

 

 

 

他の誰であっても、どこであっても紡げない物語。

そんな素晴らしい物語と新しく出会えて良かった。

ちとせがちとせらしくあり、千夜が千夜らしくあることで生まれる今後の物語も楽しみにしています。

速水奏の少女性 ―1年越しの邂逅―

2019年の3月、私は1つの悲しみを背負い、1年間を過ごすと決めました。

そして2020年の2月25日、その決着をつける時がやってきました。

 

 

「少女解放 プライベートリゾートガシャ」…。

約1年前の私は、期間中に[夜を脱いで、一小節]速水奏をお迎えすることができませんでした。

諦めて撤退するまでの経緯はこのブログでも書き記しています。今見返すと、ものすごく強がっていました。

まぁ、当時の自分の中では強がりだと思っていなかったでしょうし、とにかく自分を納得させるために必死だったんでしょうね。

 

1年前のこの時から、私は復刻で絶対に引いてやると決めていました。

普段はできるだけジュエルを使わないように心掛け、どんなに懐事情が苦しくても確実に引ける状況を復刻までに構成すること、これが昨年から1年間にかけての私のデレステの目標になっていました。

そして迎えた復刻。

 

 

無事、[夜を脱いで、一小節]速水奏をお迎えすることができました!

きっちり天井まで到達しているのはご愛敬。なんとなーく回す前から天井へと到達する予感はありました。

 

スカウトして、浜辺から海を眺める奏を見た瞬間、とても大きな安堵と幸福感に包まれました。しばらく顔の緩みがとまりませんでしたね。

その後、すぐにプレミアムカットも解放してお気に入りのセンターに配置。しばしホーム画面とルームで眺めて楽しんでいました。

柔らかな表情に合わせて、信頼の言葉をかけてくれる奏の姿。1年間のお預けの果てに待つ最高のご褒美でしたね。

モバで南国を訪れた[カタルシスの華]の時と同様、日頃のしがらみから解放され、豊かな自然の柔らかさに包まれる速水奏を見て、私はお迎えできた喜びを改めて噛みしめるのでした。

 

 

[夜を脱いで、一小節]については、自分が引いてからじっくりと散りばめられている要素を読み解いていきたいなと思っていたので、登場から今まで、自分ではあまり積極的に情報を集めてきませんでした。

お迎えしたことで、あの時紐解けなかったこの衣装の意味について、自分なりに考えを巡らせることができたと思います。

 

 

登場時、奏に今回の衣装のような色は似合わないんじゃない?という声があったことは覚えています。奏の普段のイメージからしたら、寒色系以外ではフェス限のような真紅は違和感なく受け入れられると思いますが、パステルピンクは正反対と言っても過言ではない色ですからね。

自分の中ではこの衣装に対して、ピンクは奏の好きな色であり、それを意識してのプロデューサーの選択なのかなと捉えていました。

 

実際にお迎えしてから奏の言葉や表情、衣装そのものを見ていったことで、上の認識ではかなり浅いことに気付きました。

今回の奏は南国の解放感と無垢さに癒され、自分の被っているもの全てを置いてきているような姿を見せてくれます。そんな彼女が見せているのは、彼女自身の中にある純粋さ、ほぼイコールで少女性と言っても良いかもしれません。

それを形にしたものが今回の衣装なんです。柔らかで繊細で、そして花のように可憐な、そんな速水奏

見る人々はどう捉えることでしょうね。クールで蠱惑的、夜の闇と月が似合う速水奏の少女としての姿。こんな一面もあるんだ!でしょうか。

この姿がアイドルとしての一面ではなく、彼女のとても深いところにあるもので、きっとアイドルとしての速水奏の土台であることを知っているのは、まさに速水奏担当冥利に尽きるといったところでしょうか。

 

最後の文、あえて色々な段階をすっ飛ばして書いています。なぜ少女性が速水奏の土台なのか、これだけでもたくさんの文章になりそうです。このあたりは情報不足もあるので、私の中でまだ明確な文章としてまとめ切れる段階ではありません。ちょっとずつ、ちょこっとずつ読み解いていきたい。

まだまだ私にとっての速水奏は追い求めている最中であり、これからいつまでも翻弄され続けたいなと思います。

 

 

この辺りに気付けたのは、自分がお迎えする前に持っていたこの衣装についてのイメージと、実際に踊ってもらった時とでギャップを感じたからです。

元々ドレスに近い衣装だと思っていたので、最初は奏の歌っている曲かつ、この衣装が最も似合いそうだと思った「あいくるしい」でMVを見ました。

他のアイドルもピンク系の衣装なので、ユニットの統一感としては悪くなかったのですが、この曲に合わせる奏の衣装という視点では若干のミスマッチ。もう一度しっとりとした曲で見てみようと思って、今度は「Last Kiss」をチョイスしましたが、こちらもしっくりきません。

ここでようやく、この衣装は[エンド・オブ・ザ・ブルー]のようなドレス系と区別して考えた方が良いことに気付きます。

思い切って、ガッツリとキュートな「To my darling...」を踊ってみてもらったところ、先の2曲よりもかなりしっくりきます。

見えてきた答えを確信にするため、「はにかみdays」をチョイス。

ここでようやく、この衣装は速水奏がキュートな曲を歌う時にドンピシャな衣装であることを確信しました。

このようなMVでの相性+セリフの数々を合わせたことで見えてきたのが、上に書いた速水奏が持つ少女性についてのお話です。

今までの自分が見た事のある速水奏ではない、無垢な自分をステージ上で表現する様子は、速水奏担当Pとしてかなりの刺激になりました。

 

 

特訓後の表情、本当に良い表情をしてるなと思います。

きっと、この姿はあくまで一小節だけ。南国から戻れば、また彼女は自分の目指すもののために嘘を身に纏い、その唇で観客を魅了することでしょう。

隣にいる者として、その仮面の中にいるまっしろな女の子のことを、これからも大事に見守っていきたいと思います。

 

 

 

やっぱり、担当の1枚にはたくさんのものが詰まっていますね。

今回、セリフやシチュエーションに夜明けが散りばめられているのを見て、こちらを先に見てからだったら「Secret Daybreak」とデア・アウローラについても違う第一印象があったろうなと思います。

私はイベントコミュを見たことで、夜明けというテーマの捉え方をようやく理解したのですが、こちらを通過していればもっと早くに気付けたのかも。

ジュエルもほとんどすっからかんになったことですし、またこれから改めて次なる担当の出番へと備えていきたいと思います。

 

 

彼女の中に渦巻くものは ―マンガだから描ける一ノ瀬志希の表情―

 

昨日のU149の更新について、デレステ公式Twitterでも告知がありましたね。

今までこういう告知はなかったと思いますし、今後もこういうお知らせによって、今以上に多くの人がサイコミでの2作品に触れてくれれば嬉しいなと思います。

 

そんなわけで、本日はお久しぶりにマンガについてのお話です。

 

 

今回無料分で公開されているのは、「特別編 志希の暇つぶし」。

梨沙編が一段落し、次のお仕事が描かれる幕間にあたるお話なのですが、6ページという短い間で、私の中にかなりのインパクトを残しました。

 

晴と梨沙が自身のライブでバックダンサーを務めて以来、ちょくちょく第3芸能課へと遊びにきていた志希。

ご存知の通り彼女は失踪癖があり、第3芸能課はそんな彼女の失踪先お得意様になっているみたいですね。日常回にこれまでもちょくちょく顔を出していました。

では彼女はどうして小さなシンデレラたちが集う場所へとやってくるのか。

 

彼女が話す言葉はこうです。

子供なのに大人の世界へいることによって、思考の成熟が早くなる。そんな姿は世の中から見ればアンバランスであり、歪である、と。しかし、第3芸能課のアイドルたちにそんな影は見えず、キラキラしているから、観察したくなる。

興味があるから観察している、それだけにしては、3ページの志希の表情は楽しそうではなくて。

この表情が本当に絶妙なんですよね。どこか空虚で、心底不思議そうでもあり、なんとなく羨ましそうにも見えてきます。一ノ瀬志希のこの表情は、マンガだからこそ見せられた姿でしょうね。

 

そんな志希の様子を見たフレちゃんは、志希の心を見透かしたかのように、第3芸能課の子たちは大丈夫だと笑顔で言います。

フレちゃんらしさが溢れだしているようなシーンですよね。4ページ目右下の慈しむような表情がホント…。

きっと、志希は自分の抱えている感情を他の人がどう呼んでいるのか、気付いていないんです。でも、それをあえて指摘せず、ただ優しい言葉をかけて上げられるのがフレちゃん。こういうフレちゃんだから、レイジー・レイジーは成立しています。

 

自由奔放で、とにかく楽しそうなことを求めるギフテッド。

これは、作中でも、そしてこちらの世界でもアイドルとしての一ノ瀬志希を示すイメージだと思います。

人間としての一ノ瀬志希を見た時、そこにある陰も見え隠れします。

家族との関係がその最たるものです。志希が父親に抱いている感情は、とても独特なものですよね。断片は見えていますが、今の一ノ瀬志希ができあがるまでに、2人の間でどのようなことが起こったのか。

U149の志希を見ていると、彼女の父親も娘に対する自分の感情がどんなものであるのか、自分の中で定義できなかったのかもしれないなと思いました。人間と人間って、本当に難しい。

 

今回は、色々な感情が渦巻いている最中の一ノ瀬志希を見ることができました。

志希については考えれば考えるだけ沼にハマっていきます。志希沼にはどんどんハマっていきたい。でもそれを行うための情報が私にはまだ全然足りていない…。

今回のあの表情のおかげで、デレステのフェス限として登場した[アイロニカル・エトランゼ]がなおさら欲しくなりました。子猫に見せていた表情の裏を知りたくなる。

 

 

 

最後に、U149全体についての話をしましょう。

志希が指摘した歪さ。

これは今までにも第3芸能課が通過してきた道です。

ありすが写真撮影でクライアントから求められた自然な笑顔、鴨川でみんなが番組から求められたバラエティでの対応、桃華がバンジージャンプを飛ぶにあたって苦悩したこと…どれもが、求められた子供らしさと、見せたい自分たちの姿がぶつかることに対して悩んだお仕事です。

しかし、それらはプロデューサーや先輩アイドルによってその子らしさが守られ、お仕事を成功させてきました。まさに、フレちゃんの言う通りなわけです。

志希の言葉は、U149を構成してきた柱の1つを端的に表していますよね。

 

廾之先生、いつも素晴らしい物語を本当にありがとう。これからもキラキラした第3芸能課のアイドルたちを楽しみにしています。