カナシブリン

主にシンデレラガールズについて思った事をつづっていきます

After20 8杯目 高垣楓と和歌山の日本酒。 「高垣さん」と「楓ちゃん」

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1回お休みなのが寂しいところのAfter20。そろそろ単行本化も近いのかな?

 

さて、休載前の前回はお花見のお話でした。書いている今はもうお花見の季節が過ぎてしまっていますが。公開されたのはちょうどお花見シーズン真っ只中でしたね。

 

冒頭、ラジオ収録中の楓さん。番組名は『高垣楓のちょっとBAR』。夜寝る前にこの番組を聴けたら、とても安らかな気持ちで眠りにつけそう。BARがタイトルになっているのは楓さんのアイドルとしてのイメージですね。1杯目で瑞樹さんも、赤提灯で1人で飲むイメージは無いみたいなことを思っていました。そりゃそうか。

お花見を楽しみだと話す楓さんは本当にいい笑顔。あっちの世界の人は映像付きで見られないのが可哀想です。

 

日が変わり、お花見当日。お花見予定の場所にまず着いたのは瑞樹さんと美優さんでした。平日のお昼間ということもあって、お花見スポットも比較的空いているようです。

2人は見事に咲き誇る桜の木の下へ陣取りました。大変なこともたくさんあるアイドルのお仕事ですが。これはスケジュールが曜日で固定されていないお仕事の特権。

場所を確保した2人はのんびりお昼を食べながら、残る3人を待つことにしました。特に楓さんはこの日、レコーディングのお仕事が入っているみたいです。

まずは美優さんが持ってきたお弁当。いくつかのタッパーに分けて持ってきたようです。作中でフォーカスされたのはピーマンの肉巻き。これは間違いなくお酒に合いますし、こういった場にピッタリの1品ですね。瑞樹さんの反応をドキドキして待つところも、美味しいと言ってもらえて目が輝いているところもかわいい美優さん。

川島さんが作ってきたのはサンドイッチ。お弁当の定番ですね。こちらは具材にパン粉を混ぜて、水っぽくならないように工夫されていました。初めて知る知識でしたが、なるほどと思います。こちらも美味しそう。

2人とも、作っている姿を想像するだけで楽しくなれます。本人も話しているように、瑞樹さんは趣味が掃除・選択ですので、料理も問題なくこなせるのは自然ですね。一方の美優さんは今までこういった描写を自分は知らなかったので、結構新鮮な魅力として映りました。この家庭的なところ、いい…。

 

そんな女子力の高い2人に続いてやってきたのは、お酒の品ぞろえに自信がある早苗さん・志乃さんペア。近くで迷子になっていた子供が一緒でした。

木に引っかかった風船をとってあげていたこともありますし、早苗さんって子供の面倒見いいですよね。WWGでは子供向けの防犯教室も担当していましたし、どの世界線でも前職ではそういった経験が多いのかもしれません。

ちょうどWWGのサイコミ連載がそのあたりに差しかかっていたのでタイムリー。

この迷子ちゃんはピーマンが嫌いだそうで。いらない、と言われて涙目の美優さんもかわいい。

 

迷子ちゃんも無事解決したようで、春風に吹かれながらお酒と桜を楽しむ4人。志乃さんはアウトドア用のリクライニングチェアまで持ってきていました。サングラスをかけると、ちょっとヘレンさんにも見える。

志乃さんの口からは「酒あわせ」の言葉も漏れるほど楽しんでいますが、その考案者の楓さんは未だ現れず。機材トラブルによって収録時間が伸びてしまっていました。

 

その楓さん。中断も挟みましたが、無事にレコーディングは完了。クリエイター陣のベテランっぽい人とヘッドホンの人はどのテイクをどう使うかの打ち合わせに入っています。

そんな中、スマホの連絡を確認した楓さん。そこには先に花見会場で待つ4人からのエールが届いていました。それを見た楓さん、もう一度歌わせてもらえないかとお願いします。

その表情を見たベテランさんは、もう十分というヘッドホンさんを制止して、「あんな顔つきしてる歌い手さんはさ その日一番のを出してくることが多いからね」と再度歌うことを認めます。こんな感覚を掴めるような人間になりたい。

この時の楓さん、OKが出た後に時計を見ているあたり、きっと本人も意識しない内に花見が楽しみだという心持ちが入っていたんじゃないでしょうか。それをみんなからのエールで自覚して、1つスイッチが入りました。ここの表情、これまでや以降の柔らかい表情とは打って変わって真剣な表情です。


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とてつもない説得力を秘めた表情。

この時のエールは上から美優さん、早苗さん、志乃さん、瑞樹さんと予想。早苗さんと志乃さんは少し迷いましたが、平常心は武道でもよく使われる言葉なので、柔道をやっていた早苗さんが使ったと予想しました。

 

一方のお花見会場。楓さん合流前辺りには復活しますが、美優さんは潰れちゃってます。ぐるぐる目になっているコマもありますね。

ここで早苗さんが投入したのは和歌山・高垣酒造さんの日本酒「喜楽里」。

 

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うちでも以前この記事で少しだけ触れたことがあります。

 

 

0810-mister-p.hatenablog.com

 

界隈でも話題になった高垣酒造さんのお酒がAfter20でも遂に登場。しっかり協力でもその名前がクレジットされていますね。イメージ映像では名前にちなんできらりも登場しています。

そんな縁も含めて、上ではそのムーブメントのきっかけとなった松尾酒造さんのリンクを貼らせていただいています。

 

高垣酒造さんと楓さんの出身地和歌山との共通に気付く川島さん。その何気ない呟きに早苗さんが反応しました。

それは「高垣さん」という呼び方。楓さんより年上、しかも親しくしているのにさん付けというのは確かに違和感あるかも。一方、川島さんの、それで慣れてるからってのもよくわかる。

お酒のテンションもあって、早苗さんから「楓ちゃん」呼びのレッスンを受ける川島さん。そんな中で到着した「楓ちゃん」。瑞樹さんはちょっと恥ずかしそうな表情。でも、普段の呼び方はそのまま「高垣さん」から「楓ちゃん」へ。2人が話している後ろ姿が本当に素敵です。

 

最後は居酒屋「しんでれら」での打ち上げだと高らかに宣言する早苗さんで〆。

平和な春の一幕でした。

 

 

 

前回に引き続きですけど、ほとんど描写されない楓さん目線の世界の移り変わりから物語を見ていくと、彼女は輪が広がったことに幸せを覚えているんだろうなと思います。

たくさん彼女の色んな面を見てきた我々Pたちは、そのお茶目さも、どこか抜けているようなところも知っています。しかし、物語冒頭の瑞樹さんのように彼女について知らなければ、どこか遠巻きに見てしまう人も多いでしょう。その分神秘性が際立つのは痛し痒しかもしれません。

そんな彼女は今、アイドルになったことでできた友人たちと楽しくお花見をしています。こういう考えに至ると、もう終始微笑ましい眼で物語を眺められます。

 

かなり発想は飛びますが、こうして考えたことで、今度はなんとなーくミステリアスアイズが結成された理由も少し見えた気がしました。こっちはあくまでもいち速水奏Pとしての奏解釈に基づくものなので、どこかで書けたら書きたいなと思います。