カナシブリン

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U149第23話 第3芸能課⑤前編感想 テレビって難しい

今回は前後編に分かれるとのことで、2週連続での更新だそうです。明日には後編が公開されます。

その前に話を振り返ってみましょうか。なかなか難しい問題ですし、こうすれば良い、というものがはっきりしないのも辛いところです。

 

 

前回の鴨川アクアランドから移動し、次のロケ現場の誕生寺へ。こちらも千葉県鴨川市のスポットですね。

ありすと桃華は事前にもらった台本から下調べも済ましているようで、両チームともクイズに気合いが入ります。前話の言い合いみたいに、ありすと晴のコンビもいいですよね。ありすは梨沙とはまた違う方向に晴ちんと正反対なので、良くかみ合います。

2人のこういうやりとりもっと見たい。
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みんな美優さんとシュガハさんとも打ち解けている様子で、プロデューサーも安心。ただし本人は緊張するので離れています。こういう心情はよくわかります。

 

そんなプロデューサーにディレクターさんが声を掛けます。

その内容は、「誤答を増やして欲しい」とのこと。番組の雰囲気として、あまり優等生過ぎる回答が続くのはよろしくないようです。確かに、ずっと正答だけが続くのも波がありませんし、単調な番組になってしまいそうな気がします。

ただし、それはアイドル達に"わざと"答えを間違えさせるというもの。この番組のために頑張るアイドル達の姿を知っているプロデューサーとしては、それを伝えるのはかなり辛い。

本人も心苦しく思いながら、アイドル達にディレクターの方針を告げました。なかなか説明では9歳組にはわかりにくいところです。みりあの「頑張っちゃだめってこと?」という疑問もまっすぐな彼女らしい、なかなか厳しい質問です。

ただ、それに対するプロデューサーの返答はかなり上手いと思います。「頑張る方向を変えるだけ」、こんな風に返せるようになりたいですね。

基本的にはみんなこの説明である程度納得したみたいで、再び撮影に向かうことに。ありすも梨沙も考えを切り替えられるのがすごいですね。ある意味、そこが小学生らしくない気はしますけど。高学年組は結構大人びていますからね。しっかりしている分、ディレクターの求めた子供らしさと少しズレたのでしょう。

 

再び撮影に向かうアイドル達を見ながら、プロデューサーは空を見上げます。まだまだ駆け出しのプロデューサーとアイドル達。その道のりはなかなか色々な葛藤と背中合わせですね。

 

 

番組が子供らしさを求めている、という点は個人的な考えだと、ノビノビさせてあげたい!と思ってしまいますが、番組のことを考えると、ディレクターの言うこともよくわかります。

「せっかく小学生の子出演すんだからさ!」という言葉は、それだけ聞くと狭い領域で子供を定義しているように思えますが、そんなタレントを求めた番組としては第3芸能課の子たちが若干ニーズからずれていました。仕事をとったプロデューサーもその辺のすり合わせが細部まではできていなかったということです。もちろん、アクアランドではその素直さを評価していますし、まったく方向性が違うということではありません。

番組も大人2人がメインのものですし、その2人の良さが出なければいけません。その点でも、回答のフォローや解説を増やしたいというディレクターの言葉は番組制作側としてもっともなものです。

普段あんまり見ませんけど、お昼の番組って確かにディレクターが話すようなイメージはありますしね。

 

でも、そんな中でアイドル達にノビノビさせてあげられないのはプロデューサーとして辛いことでしょう。少し理不尽なように思えることでも、自分達でかみ砕いて前向きに臨める子たちなだけにね。連載自体は1年が経ちましたけど、まだまだこの第3芸能課は歩き始めたばかりなんだなと改めて感じます。

 

 

さて、後編はどう展開するんでしょうね。プロデューサーはジレンマとどう向き合うのか、アイドル達は番組側がより良いと思えるものを見せられるのか。まだまだ章の2話目の前半が終わったところですけど、この話がどういう着地を見せるのか楽しみにしています。